TIS、バーチャル空間をアバターで回遊できる360度実写観光メタバースサービス「Buralit」をオープンワールド化

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2024/07/02 17:00

 TISは、バーチャル空間をアバターで自由に回遊できる360度実写観光メタバースサービス「Buralit(ブラリト)」をオープンワールド化し、新しいユーザーインターフェースとディープリンク機能を公開した。

リニューアルした「Buralit」のイメージ
リニューアルした「Buralit」のイメージ

主な特徴

1.オープンワールド化で新たな地域を認知・発見可能に

オープンワールド化したことで、ユーザーはアバターを使って日本各地をシームレスに移動できるようになり、現実世界で街歩きをしているような感覚で目的地に限らず近隣の観光スポットも探索できるようになった。この機能により、観光スポット間での相互送客が期待される。

2.SNSやウェブサイトと「Buralit」上の観光スポットとの相互リンクが可能

ディープリンク機能の追加により、「Buralit」上のバーチャル空間化された観光スポットに固有のURLリンクを発行できるように。ウェブサイトやSNSにこのURLを掲載することで、1クリックで「Buralit」上の各観光スポットに誘導でき、プロモーション効果の向上が期待できる。

ディープリンクのイメージ
ディープリンクのイメージ

背景

 日本には各地に素晴らしい観光資源があるにもかかわらず、認知度の問題で来訪客の獲得に苦戦している地域が多数存在している一方で、インバウンド来訪者などが特定の地域に集中するオーバーツーリズムが社会課題となっており、観光客の分散化が喫緊の課題となっている。

 TISはこうした社会課題に取り組むため、オープンワールド型「Buralit」を通じて、日本各地のまだあまり知られていない魅力的な観光資源の認知度向上に貢献していく。

今後について

 TISはオープンワールド型「Buralit」を通して、ユーザーが現実世界では知り得なかった地域に偶発的に出会う機会を提供し、メタバース空間の演出によってその地域への親近感を生み出すことで、地域や観光スポットの新たなファンの獲得と醸成につなげたいとの考え。また、メタバース空間での体験を楽しんでもらうことで「実際にスポットを訪れて観光したい」というユーザーの欲求を高め、将来的に現地来訪者の増加に貢献していく。

 今後、「Buralit」はコンテンツ開発を推進し、2024年10月までに100以上の観光スポットが閲覧可能になる予定。さらにスポットのオーナー向け機能として、メタバース空間を自分で簡単に作成できる空間作成ツールや、2025年の大阪・関西万博を契機としたインバウンド来訪客の増加を見込み、英語版「Buralit」のリリースも予定している。将来的に観光メタバースプラットフォームとなるべく、掲載スポット数とサービスの機能をいっそう充実させていく。