こんにちは、Visionalの佐々木です。デザインプログラムマネジメント室の室長として、デザイン組織における人材領域の取り組みを推進しています。
この記事を読んでいる方は、デザイナーの活躍やマネジメント、組織づくりに少なからずお悩みがあるのではないでしょうか。
Visionalではデザインのチカラを信じて、デザイナーがより活躍できる土壌を作り、事業貢献できるように励んでいます。本連載では、そのなかの取り組みのひとつである「デザインプログラムマネジメント(以下、DPM)」についてご紹介します。
DPMとはデザイン業務にまつわる、人材や予算の管理・配分、プロセスの設計・執行を行う取り組みのことです。近年では、GAFAをはじめとする企業でも同様のポジションが設置されています。
従業員が活躍するために重要な一貫した体験設計とは
Visionalでは、DPMを実践するにあたり「エンプロイジャーニーマップ」というツールを活用しています。あるデザイナーがVisionalという会社を認知し、入社し、働き、退職するまでの体験を可視化するものです。
どのような広報やブランディングをしたら、自社にマッチするデザイナーに認知してもらえるか。採用要件や選考プロセスはどのように設計するか。入社後に能力を最大限発揮してもらうにはどうしたらいいか。各プロセスにおけるデザイナーの行動を起点に、課題を具体的に議論するために役立てています。
また、デザイナーの行動を一連の流れで捉え、課題を線で考えることができるのもポイントです。たとえば、デザイナーに自己成長と事業成長を両立してもらうにはどうしたらいいか、という課題に取り組む場合、デザイナー自身の能力開発や、日々の業務プロセスにフォーカスしてしまいがちではないでしょうか。
しかし、よくよく調べるとデザイナーと業務環境のミスマッチに原因があるかもしれません。その場合、採用プロセスでの情報提供や、アサイン前の期待値調整に課題があったかもしれないという仮説が考えられます。
このように、起こっていることを線でとらえて本質的な課題を解決し、体験設計をしていくことで、従業員がより活躍できる組織にできると考えています。