成否をわけるのは「クリエイティブ運用」 これからのデジタル広告で成果をあげるための勘所とは

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2022/04/22 11:00

静止画対比でCTRが280%に 成果が出た3つの事例を紹介

 動画と静止画の両方における配信、運用、最適化──デジタル広告のクリエイティブづくりにおいて重要な3つを掛け合わせた考えかたを、リチカは「運用型クリエイティブ」と呼んでいる。

 田岡氏はこの概念を体現している例として、LIXILを挙げた。壁紙という商材の特性から静止画のみでは機能を伝えきることが難しい状況であったが、ヤフーとリチカで最適化した動画広告を量産し運用。バラエティーや除湿性といった壁紙のメリットを徹底的に検証した結果、静止画対比でCTRは280%、CVR400%以上の効果を生んだ。

 一方ショップジャパンが抱えていたのは、テレビCMの素材はあるもののデジタル広告用の素材が用意できておらず、制作リソースもないという課題である。そこで広告代理店のADKとリチカが支援し、Facebookに最適化した動画バナーを量産。訴求メッセージを徹底的に検証・改善したことで、ROASは1.5倍に成長した。

 老舗のスーパー・フレスタは、新規顧客として若年層を獲得するためにデジタル広告に挑戦。ユーザーターゲティングをしながら電子決済サービスとの連携で効果を測定したところ、広告接触によって来店率が1.23倍に増加した。

 こうした運用型クリエイティブを手軽に実現できるのが、リチカが提供する「リチカ クラウドスタジオ」だ。

 リチカ クラウドスタジオを使った動画制作は、1,500以上あるフォーマットにテキストや素材をドラッグアンドドロップするのみ。素材やテキストを変えるだけでPDCAを回すことが可能だ。リチカでCM制作を手掛けていたチームが本サービスを監修し、パートナーである配信プラットフォーマーとともに効果的なクリエイティブに関する研究を重ねていることが、勝ち筋を詰め込んだフォーマットの提供を実現している。

 リチカ クラウドスタジオを紹介したのちに田岡氏は次のように語り、自身のセッションを締めくくった。

「デジタルマーケティングにおいて『運用型クリエイティブ』の考えかたが新たな常識になりつつあります。動画と静止画の両軸、運用体制の強化、そして配信面への最適化をぜひ実現いただきたいですし、それらを目指すのであればリチカがお力になれるはず。今回のお話が、皆さまのデジタルマーケティングやクリエイティブづくりの参考になれば幸いです」