インクワイア、designing事業部においてデザインプロジェクト「Featured Projects」を立ち上げ

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2022/11/09 13:00

 インクワイアは、デザイン産業振興・デザインによる社会変容に取り組むdesigning事業部において、デザインプロジェクト「Featured Projects(フィーチャード・プロジェクツ)」を立ち上げた。

 “よいものづくりは、明日を拓く”をコンセプトに掲げ、2023年4月8日(土) ~9日(日)の2日間、コクヨの東京品川オフィス「THE CAMPUS」で、 デザインフェスティバルを初開催する。

 インクワイアは、「問いの探究」と「変容の触媒」を理念に掲げ、「inquire」というメディアブランドを運営。メディア運営を通じて得られた知見を活かして「inquire Studio」というコンテンツスタジオとして、多数のメディアの立ち上げや運営を支援してきた。

 2021年10月の事業譲受を経て、新たなメディアブランドとしてデザインビジネスマガジン「designing」の運営を開始し、事業化を進めてきた。「Featured Projects」は、designingを運営する事業部におけるウェブメディアに次ぐ新たな打ち手となる。

Featured Projectsについて

概要

Featured Projectsは、“よいものづくりは、明日を拓く”をコンセプトに活動するデザインプロジェクト。 ざまざまな分野を横断しコラボレーションを楽しみながら、メンバーが情熱を注ぐ「デザイン」の可能性を拓いてゆくための心躍るムーブメントを築いていく。ここから生まれるすべての作品が、1人ひとりのFeaturedになることを目指している。

活動内容:コミュニティ・プロダクション・コミュニケーションを軸にデザインの可能性を拓く

Featured Projectsはdesigningが培ってきたコミュニケーションに加え、コミュニティ・プロダクションの機能を掛け合わせ、ひとつのプラットフォームとして事業を展開していく。

2023年4月に開催予定のデザインフェスティバルに加え、クリエイターとコラボレーションしての企画制作、コミュニティ運営、クリエイター支援などの事業展開を検討している。従来のビジネスを中心とする領域に限らず、広範なデザイン・クリエイティブ領域で活動する新たな才能とのコラボレーション・プロデュースをとおし、デザインの可能性を拓くムーブメントを生み出していく。

Featured Projects - Design Festival 2023 - 概要

2023年春に開催するデザインフェスティバルは「よいものづくりは、明日を拓く」をテーマに設定。トークセッション、クリエイターズマーケット、展示、ワークショップ、ミートアップなど、幅広いプログラムを展開。さらに詳しい情報・具体的なプログラムについては、2023年2月頃に本サイトにて公開予定。

開催趣意

1. 素晴らしいクリエイターをFeatureする

個人の知名度や属性に関係なく、本当に素敵なものづくりに焦点をあて、その輝きをより多くの人に広げていく。話すこと、文章にすること、作品そのものを見てもらうこと、体験してもらうことなど、クリエイターはそれぞれに最適な焦点のあてかたがある。Featured Projectsでは、その人らしい方法で魅力を伝えていく。

2. 人・作品との新たな出会いによって創造的なエネルギーを燃やす

Featured Projectsは、リアルな場の力を信じている。コロナ禍でさまざまなイベントが急速にオンライン化し、世界中の情報・作品・人に気軽に触れることができるようになった。しかし同時に、リアルな場こそが持つエネルギーや熱量があることも明確になったとFeatured Projectsは考える。本フェスティバルでは、オフラインだからこその新たな人・作品との出会いを通して、創造的なエネルギーの発露を目指す。 

  • 日時:2023年4月8日(土)、9日(日) 12:00~19:00
  • イベントテーマ:よいものづくりは、明日を拓く
  • 会場:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」 〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号
  • 開催方法:オフライン(トークセッションの一部をイベント終了後にYouTubeで公開)
  • コンテンツ:トークセッション、クリエイターズマーケット、展示、ワークショップ、ミートアップほか
  • 主催:株式会社インクワイア 
  • 特別協賛:コクヨ株式会社
  • ティザーサイト https://featuredprojects.jp/ ※2月初旬本サイト公開予定

応援コメント

CEKAI / CEKAI US CEO 井口 皓太さん

主宰のふたりが2019年に企画していたDesignScrambleにスピーカーとして声をかけて頂き、僕自身も楽しみにしていた中の中止。翌年も新型コロナの影響で断念という報告を受けて、ものづくりに対する熱意が奪われることが、こんなにも寂しく感じるものなんだなぁと空虚感を持っていました。ですから、その火を絶やさず、こうして別の方法を模索して立ち上がるお二人の姿勢に、まず嬉しさと敬意、そして感謝があります。個が尊重され、が故にそれぞれにプロデュースが求められる時代。新たなセクショナリズムによる閉塞感も感じています。根っこの人間活動として繋がっているクリエイティブは一体我々に何を期待しているのか?それを確かめ合ったり、繋がるきっかけや、我々クリエイターにとって大事な編集点になる機会を作って頂きたいと思います。日本のクリエイティブを隔たりなく自由に大いにブーストさせてください!

グラフィックデザイナー 小林一毅 さん

会社員として働いていた20代前半の頃、フリーの仕事としてヴィジュアルを制作することになったイベントをきっかけに様々な大人達から背中を押されるようになりました。まだ無名で悶々としている頃に差し伸べられた手がいかに嬉しく、自信になったことかと今でも度々思い出します。そんな応援する人や場所の存在がいかに貴重なことか。Feratured Projectsはこれから先活躍するであろう誰かの忘れられない転換期になっていくのだと考えると、今からとても楽しみです。

Takram Japan株式会社 代表取締役 / デザインエンジニア 田川 欣哉さん

人生を大きく変えるのはいつも、人やプロジェクトとの出会い。コロナ禍を経て、その意味合いはより大きく、そして貴重なものになりました。Featured Projectsという場をきっかけにして、参加者・来場者の皆さんがお互いに声をかけ合い、新しいプロジェクトがここからいくつも生まれる。Featured Projectsの活動が年を重ねるごとに、多くの人を巻き込んで大きなうねりになっていくような気がしています。そんな場の実現が、今から本当に楽しみです。

株式会社Q0 代表取締役社長 林千晶さん

「デザイナーは群れをつくりたがらないから、コミュニティをつくるのは無理」、私が起業するときに投資家から言われたことだ。でも、この取組みで浮かび上がらせるのは、個で光っているプロジェクトを、時代の流れや需要の変化をうけて読み解き直し、新たなつながりで見せること。そしてデザイナー自身、気づいていなかった発見や可能性に目を輝かせるのだと思う。確かに、デザイナーは群れをつくりたがらないかもしれない。でも強固に繋がった関係は、二度と離れないものになる。そんな胸の高鳴りを感じている。