効果の出るショート動画は構成が8割!? 構成を考えるための3つのポイントと実際のステップを解説

効果の出るショート動画は構成が8割!? 構成を考えるための3つのポイントと実際のステップを解説
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 株式会社ココラブルでダイレクトレスポンス×SNS広告の運用に長年関わっている佐藤義也さんが、ダイレクトレスポンス×ショート動画のノウハウを解説します。第2回は「ショート動画の構成」についてです。

ショート動画の構成を考える際に転用できるノウハウとは

 初回の記事でもお話ししたとおり、ショート動画は情報伝達力がとても高く、ユーザーの態度変容を促進させることができます。

 ただ、そのためにはストーリーが非常に重要で、構成が8割を占めると言っても過言ではありません。動画の構成や台本と聞くと、「どう考えれば良いんだろう」「難しそう」と思う方も多いと思います。しかし、携わっている方も多い「LP」とその構成は考えかたが似ているのです。

 たとえば動画は、「ユーザーの課題や理想の姿」「商品紹介(説得)」「オファー」という流れで進んでいくのですが、LPと同じだと思いませんか? 社内にすでに勝ちLPのノウハウがそんざいしているのであれば、それを活用して動画の構成に転用してみると良いでしょう。

 もしLPがない場合、サービスであれば、「ユーザーが興味を持ち、購入し、使用して良い経験をするプロセス」を構成のなかに組み込んでみることをオススメします。 

 作成する際の構成は、シンプルな起承転結でも良いと思います。動画制作は難しそう、と躊躇している方もいるかもしれませんが、まずはどんな形でも手を動かして始めてみることが大切。試行回数を重ねるにつれて、洗練されていくでしょう。

UGC風を意識する

 効果を上げるために、「UGC風」という動画の見せかたがあります。ユーザーが共感し購買してくれるよう、従来の広告感を減らし、友人にオススメされているかのように感じてもらう。そんなユーザー投稿風のコンテンツを事前に提示することが成功へのカギです。あくまでも、「友人に伝えるようなナチュラルなテンションの動画」を意識してみてください。

 TikTokやInstagramリールなどでたくさん動画を視聴し、インプットを増やすこともポイントです。そういったプラットフォーム上にあるクリエイターやインフルエンサーが制作する動画は、構成を考える上で参考になるでしょう。それらの投稿を見て「これが欲しい!」と思わせる要素を深堀りし、抽象化することが大切です。インフルエンサーの投稿を参考にしすぎると「ステルスマーケティングと捉えられてしまうのではないか」と不安を感じるかもしれませんが、各広告プラットフォームはプロモーションや広告であることを明確に表記しているため、その点に関して心配する必要はありません。

とにかくユーザーを想像する

 そのほかの構成を検討する上で大切な要素は「ユーザーをとことん想像する」こと。ユーザーの不安をどのように解消するか、に重きを置いて考えましょう。たとえば美容系サロンの広告で「初回〇〇円」と破格の値段が掲載されていた場合、怪しいのではないかと勘繰ってしまう人もいるのではないでしょうか。それは実際のユーザーも同様です。

 そのため「安すぎるのには何か裏がある」と考える心理を考慮し、安くできる根拠を伝えることが重要です。そのような工夫を動画内に組み込むことで、CVRは改善するはずです。

 また、「ユーザーがどのような場面でその商品を必要と感じるのか」も大切なポイントです。ショート動画のメリットは、普段の生活のなかで課題感をよりリアルに表現できることです。

 たとえば、お酒の付き合いが多い人向けの商品であれば実際に飲んでいるシーンを入れると良いのはイメージしやすいと思いますが、飲み会の翌日のつらさを会社のデスクで撮影してみるなど、リアリティのある場所を活用してみることもオススメです。

 そして、「連想ゲーム」のようなイメージで構成を考えるのも良いでしょう。化粧品の広告で肌のリアルな姿を表現したい時に実際の画像を使う方法もありますが、直接コンプレックスを表現するような画像に良い印象を抱かないユーザーも多くいます。そんなときに有効なのが「連想ゲーム」です。

鼻の黒ずみに似たものがないかを連想ゲームで考えると、「いちご鼻」と言うように、「いちご」で代替することもできる、と思い至るかもしれません。
鼻の黒ずみに似たものがないかを連想ゲームで考えると、「いちご鼻」と言うように、「いちご」で代替することもできる、と思い至るかもしれません。

 実際に考える際には、ディレクターやデザイナー同士だけでなく、マーケティング、プロダクト担当などさまざまな役割の方々とブレストをすると、ひとりでは出てこないアイディアにつながるのではないでしょうか。

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