凸版印刷とNeU、認知脳科学に基づき最適なデザイン開発を研究 顧客向けクリエイティブなど定量化・分析

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2020/10/06 07:00

 凸版印刷は、NeU(ニュー)と共同で、認知脳科学などの科学的見地に基づき、顧客に向けた最適なデザイン開発の研究を開始するという。

 同研究は、脳活動計測やアイトラッキングをはじめとした人間の生体信号を分析し、顧客向けのクリエイティブ制作のクオリティと、顧客へのリーチ度の向上を目指すもの。凸版印刷の持つクリエイティブ制作ノウハウと、東北大学発の脳科学ベンチャーであるNeUの知見と技術をもとに「どのようなデザインがより興味が湧くか」「より集中して見てもらえるデザインはどれか」など、日常で人々がデザインに対して持つイメージや思いを感覚的ではなく科学的に検討して数値化し、客観的・定量的な視点から、よりユーザーに届きやすいクリエイティブの制作を目指す。

 なお、同研究は2020年10月8日(木)・9日(金)にオンライン開催される「FIT2020 金融国際情報技術展」の凸版印刷ブースにて展示・セミナーを実施するとのこと。11月20日(金)まで一部がアーカイブ配信される。

 同研究プロジェクトの特徴は、次のとおり。

脳活動計測やアイトラッキングによる大規模な生体計測を実施し、クリエイティブを定量評価

 NeUの持つさまざまな生体計測手法で、これまでにない規模でのクリエイティブ評価を実施。人間の潜在的な意識を生体信号で計測し、数値化する。

認知脳科学の知見に基づいた分析に加え、クリエイティブ改善までのトータルソリューションを提供

 計測に基づく分析・評価を行い、それらをベースにしたクリエイティブの改善も合わせて制作し、検証を行う。トッパンの長年にわたり培ってきたクリエイティブ制作で、より良いアウトプットを実現する。

各社の役割

  • 凸版印刷:クリエイティブ分析およびクリエイティブ制作
  • NeU:脳活動ほか各種生体計測・認知脳科学に基づくコンサルティング

 凸版印刷は同研究をもとに、2021年4月に企業向けのサービス販売開始を目指し、NeUとのさらなる研究・開発を進めていくとのこと。