株式会社SmartHRは、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」と連携可能なアプリケーションを紹介するアプリストアサービス「SmartHR Plus (スマートエイチアールプラス)」を正式リリースする。
アプリストア「SmartHR Plus」について
「SmartHR Plus」は「SmartHR」をより便利に活用するためのアプリケーションを紹介するアプリストアサービス。人事・労務担当者は業務に必要な給与計算や勤怠管理などのサービスと連携できるアプリケーションを「SmartHR Plus」上から選択し利用できる。「SmartHR Plus」のアプリケーションを活用することで、従来のデータ加工の工程を省きながら、人の手を介さずに正確性や安全性の高いデータ連携が可能。また一部のアプリケーションでは、従業員は「SmartHR」のホーム画面の専用メニューから「SmartHR Plus」の各アプリケーションを利用できるため、ID・パスワード管理の負担が減少する。
「SmartHR Plus」は2022年7月にベータ版を公開し、以降、約30のアプリケーションをリリースした。今回の正式リリースは、蓄積された「SmartHR」導入企業のニーズやアプリケーション開発パートナーとの連携実績をもとに、多様化する顧客課題を解決する「SmartHR」のさらなる飛躍を目指したもの。
「SmartHR Plus」を支える技術 〜プラットフォーム事業の継続的な取り組みについて〜
2018年、SmartHRはクラウド人事労務ソフト「SmartHR」とさまざまなサービスや機能との連携を強化するプラットフォーム構想を発表した。以降、「SmartHR」の導入企業のスムーズな「SmartHR Plus」のアプリケーション活用と、アプリケーション開発パートナーが「SmartHR」のプラットフォームに参画しやすい連携機構の強化を進めている。
1.「SmartHR」導入企業のシームレスな利用体験を促進
「SmartHR」のホーム画面の専用メニューから1クリックで「SmartHR Plus」の各アプリケーションにアクセスできる。一部のアプリケーションではログイン情報を再度入力することなく「SmartHR」のアカウントで簡単にログインできる、シングルサインオン機能を開発・提供している。
2.アプリケーション開発パートナーと「SmartHR」が連携しやすい環境を整備
「SmartHR」で蓄積された従業員データベースを活用した「SmartHR Plus」のアプリケーション開発を推進するため、APIやwebhook・カスタムボタンなどの連携インターフェースの拡充を進めている。今後はサンプルアプリケーションやOSSライブラリ(※)の提供も予定。また、デザインガイドライン「SmartHR Design System」では、誰もが「SmartHR」らしい表現をするための基準や素材を公開している。
※:OSSとは「オープンソースソフトウェア(Open Source Software)」の略でソースコードが公開されているソフトウェアのことを指す。ソースが公開されていることで外部からも効率的に開発をすることができる。
3.「SmartHR」自体の機能を強化・拡張するための仕組みを提供
「SmartHR」自体がより使い勝手のよいサービスとなることを目指し、アプリケーション開発パートナーが「SmartHR」内に追加の機能を開発できる仕組みを提供している。その仕組みを活用し「SmartHR」内で「NAVITIME」のAPIを使用した「通勤経路検索機能」の提供を行っています。従業員が入力する通勤費などは「NAVITIME」のAPIを利用して表示・算出されるため、従業員の申請時の誤入力や、人事・労務担当者の確認の工数を削減する。
これらのプラットフォーム事業の取り組みから開発されたアプリケーションや機能は、すでに多くの「SmartHR」導入企業が利用している。今後もこの仕組みをさらに発展させ、さまざまな開発パートナーとともに「SmartHR」の満足度向上を目指す。