Bizer入社の決め手は、事業会社・人・裁量
――まずは、中西さんのご経歴から教えていただけますか?
最初はDTPデザイナーとしてチラシやリーフレットの制作を行っていたのですが、働いているうちにウェブに未来を感じるようになりました。そこで、仕事をしながらウェブのデザインを学ぶ学校に通っていたのですが、学校の先生が働いている制作会社で働かないかと声をかけてもらったのが、ウェブの世界へ移行したきっかけです。
そのあとはおよそ9年間、広告代理店経由の受託制作を2社で携わりました。ですが、代理店経由の仕事だと納期がきっちりと決められていたり、デザインやコードをかいてもPDCAが回せないまま納品するといった仕事が多く、ジレンマを感じることが徐々に増えていきました。そこで受託制作以外の世界も経験してみたいという思いから、フリーランスに転向し、スタートアップのサポートを行うようになりました。
そのなかのひとつが、現在所属しているBizerです。2年半ほどは業務委託という形で関わっていたのですが、2018年10月に社員として入社しました。加わった理由は、サービスを自分たちで開発・運営している会社なのでコードやデザインをしっかり改善できること、人に魅力を感じたことなどいろいろありますが、いちばん大きかったのは、デザインに関するほぼすべてのことを任せてくれるということ。いままでの会社でここまで一任してもらえることはほとんどなかったですし、自分のできることはすべて自分で取り組みたいと思っていたので、裁量が大きいというのはとてもありがたかったです。
――現在担当なさっているチームの業務生産性を高めるタスク管理ツール「Bizer team」には、どんな特徴があるんでしょうか。
バックオフィス業務を管理できるプラットフォーム「Bizer」を提供していましたが、そのサービスがピボットするような形で、総務・人事・経理・法務などの管理部門に適したタスク管理ツール「Bizer team」が生まれました。目的は、下記のような課題の解決です。
- チーム内で誰が何をしているのか、その進捗がわからない。
- 仕事が属人化し、マネジメントが機能していない。
- 目の前の仕事に追われ、中長期的な課題に取り組む余裕がない。
大きな特徴は、リアルタイムに進捗共有ができること、標準化したプロセスを可視化できることのふたつです。
タスクごとにチェックリストを設定することができるので、そのリストに関係者や担当者を紐づけたり、リアルタイムでコメントを入力し、コミュニケーションの活性化を図ることもできます。よくあるタスクについてはIT、マーケティング、人事、経理、総務など、領域ごとにテンプレート化しているため、それらを運用マニュアルとして活用することも可能です。一言で言うと、属人化している仕事を標準化して、それを共有することで会社の資産にできるサービスです。