週の半分以上を割くことも 「ソーシャルPLUS」ひとりめのデザイナーがビジネス側にも深く関わるワケ

週の半分以上を割くことも  「ソーシャルPLUS」ひとりめのデザイナーがビジネス側にも深く関わるワケ
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2020/09/23 08:00

 フィードフォースは、データフィード統合管理プラットフォーム「dfplus.io」やGoogle ショッピング広告の自動運用ツール「EC Booster」など、5つのBtoB向けサービスを展開している。そのなかのひとつ、ソーシャルログイン・ID連携サービス「ソーシャルPLUS」にひとりめのデザイナーとして加わったのが、UX/UIデザイナーの勝田茜さんだ。プロジェクトの進行や要件定義、UIの設計、ときにはサービスリリースに必要な文面の作成など、デザイナーという肩書きにとどまらない活躍を見せている。そんな勝田さんに、チームひとりめのデザイナーとしてまず取り組んだこと、担っている役割、ビジネスサイドへの興味などについて話を聞いた。

toBからtoBへ転職した理由

――まずは、勝田さんのご経歴から教えていただけますか?

新卒で入社したのは、医療系のシステムを扱う会社でした。医療は人の生活に密着している反面、まだまだユーザビリティに課題があることも多く、デザイナーとして貢献できるのではないかと思ったからです。UIデザイナーとして約6年在籍し、ウェブをベースとしたシステム開発やデザイン、コーディング、提案資料の作成、企業のところに伺い導入をサポートするなど、幅広く携わっていました。ですが、最上流とも言える要件定義には携わっておらず、改善したい事項に取り組むための時間が割けないことにもどかしさも感じていました。最上流からプロダクトに関わり、良い体験を提供できるデザイナーになりたいという思いから転職することを決めました。

なかでもフィードフォースに入社したのは、人や仕事への向き合いかたが素敵だと思ったからです。面接のたびに一貫していたのは、企業やエンドユーザーの役に立たないならやる意味がないという姿勢。企業がやりたいことを叶えるのはもちろんだけど、企業がやりたいことってエンドユーザーのためにもなっているの?というところまで真摯に考え、取り組んでいる印象を受けました。エンドユーザーのためにならないなら「やらないほうがいいですよ」と企業に伝える姿勢がとてもかっこいいと思ったことがひとつの決め手です。

もうひとつは、面接での代表・塚田の言葉が響いたからです。いままでB向けのサービスに関わっていたので、取り組んだことのないC向けの業態にも興味がありました。面接でどちらの領域に進むか迷っていることを塚田に伝えると「仕事は人生の大半を占めているものだから、仕事を豊かにすることは人生を豊かにすることだと思っているよ」という言葉をもらったんです。それを聞いたときに、B向けであるかそうでないかにこだわる必要ないなと思えて……。その言葉に背中を押してもらったことも、入社した大きな理由です。

――勝田さんが担当なさっているソーシャルPLUSにはどのような特徴があるのでしょうか。

ソーシャルPLUSとは、LINE、Apple、Facebook、Twitter、Yahoo! JAPAN、Googleなどのプラットフォームのアカウントを使って、ウェブサイトやサービスにログインできる「ソーシャルログイン」を起点としたB向けのマーケティング支援サービスです。企業のサイトに設置することで、会員登録や再ログインの利便性を高めたり、このサービスをとおして取得したソーシャルIDと自社で保有していた会員IDを活用し、エンドユーザーとの親密な信頼関係構築に活かしていただくことができます。

ソーシャルPLUSならではの強みは、企業が保有するユーザーIDとソーシャルPLUSから取得できるソーシャルIDを紐付けられること。もともとの会員データにソーシャルIDをプラスする形なので、いままでのエンドユーザーの購買履歴や属性をもとに、メルマガやDMなどのアプローチだけでなく、LINEでクーポンやメッセージを配信するなど別の角度からアプローチすることが可能です。個人情報について気にされる企業も多いので、データベースをほかのサービスに預ける必要がないという点は、ひとつの魅力なのではないかと思っています。

――いくつかプロダクトをお持ちだと思いますが、どのような体制で開発を進めているのですか?

弊社ではUIのあるサービスが3つあり、昨年までデザイナー3人が各プロダクトにひとりずつ配置されていました。今年の4月に組織変更があり、現在はソーシャルPLUSにひとり、dfplus.ioという広告運用者向けデータフィード統合管理プラットフォームに新卒のデザイナー含め3人という体制になりました。ソーシャルPLUSに関してはいままでデザイナーが不在だったので、私がひとりめのデザイナーです。

また私のチームには、フロントエンドとバックエンド、そしてインフラなどを担う開発メンバー、セールス、マーケティング、カスタマーサポートを兼ねているプロダクトマネージャーをふくむビジネスメンバーがそれぞれ所属しているので、約15人のチームでサービスを担当しています。

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