こんにちは。SmartHR プロダクトデザイングループの佐々木(@tyoys00)です。
昨年2020年12月から始まったこの連載もいよいよ7回目です。この回を入れて残すところあと2回となりました。お気に入りの回は見つかりましたか?まだ読んでいない回がある方は、本記事を読む前に過去の記事を振り返ってみるのも良いかもしれません。
さて、これまでの連載ではプロダクトデザインの実践手法が多く語られてきました。本記事では趣向を変えて、アプリケーション開発におけるプロダクトマネージャーとプロダクトデザイナーとの関係性、そしてその期待値について考えていきたいと思います。
今回は、次のような悩みや疑問を抱えている方に向けて書いています。
- 業務アプリケーション開発で、プロダクトマネージャーとの役割分担に悩んでいるデザイナーの方
- スクラム開発にうまく関われないデザイナーの方
- プロダクトマネージャーがデザイナーに何を期待しているか知りたいデザイナーの方
- プロダクトデザイナーに何を求めたらいいか知りたいプロダクトマネージャーの方
プロダクトマネージャーと連携できていますか?
みなさんが携わっているアプリケーション開発において「プロダクトマネージャー」はいますか?
SmartHRでは、各プロダクトに対してほぼ必ずプロダクトマネージャーが1名アサインされています。SmartHRにおけるプロダクトマネージャーの役割についてはこちらの記事を参照ください。
かく言う私もプロダクトマネージャーをしています。もともとはプロダクトデザイナーとして従事していましたが、現在はプロダクトマネジメントに専念している状態です。
プロダクトマネージャーとプロダクトデザイナーの関係性はとても重要です。連携の深度によって、プロダクトの品質や開発効率性も大きく変わってきます。
私自身がプロダクトデザイナーとして開発に関わり出した当初、プロダクトマネージャーがなにを期待しているかはなかなかわからないものでした。もしかすると、現在デザイナーとしてアプリケーション開発に携わる方の中にも、プロダクトマネージャーとどのように連携していけば良いのかわからない方も少なくないかもしれません。
連携が上手くできていないと、どちらかが(これは往々にしてデザイナー側であることが多いようにも感じますが)萎縮し、忖度した意思決定を行うという事態が発生します。このような状態はアプリケーション開発においては百害あって一利なしです。
そこで、プロダクトマネージャーとプロダクトデザイナーの両方の視点をふまえ、プロダクトマネージャーがアプリケーション開発においてプロダクトデザイナーに何を期待し、プロダクトデザイナーはどのように貢献できるかを探っていきたいと思います。