こんにちは!株式会社Cosmowayが組織するデジタルプロダクション「factory4」のUIUXデザイナー新谷です。今回は2022年9月に発表された、ブラウザベースの共同デザインツール「Figma」のアドビによる買収を受け、ツールとしてどのような影響があるのか、ユーザー体験はどのように拡張していくのかについて考察しました。
Adobeが共同デザインツール「Figma」の買収を発表
アドビは2022年9月15日(日本時間9月16日)、Figmaとの買収合意を発表。このニュースはデザイナー界隈を中心にSNSなどで大きな話題を集めました。
Figmaは、ウェブサイトやアプリなどのデザインをウェブブラウザ上で完結できるコラボレーションデザインツール。デザイナーだけでなくプロダクトマネジャーやエンジニア、マーケターなど非デザイナーも参加し、プロセスを共有しながらチームでプロダクトやデザインを制作できる点が特徴です。海外ではMicrosoft、Google、Twitter、Uberなどでも導入されており、国内でもヤフーや楽天、LINEなどがFigmaを導入。2022年7月末にはFigma日本語版もリリースされました。
気になる買収後についてアドビ公式ブログでは「Figma共同設立者のディラン・フィールド氏が引き続きFigmaチームを牽引し、自主性を持って事業を運営していく」とあります。
そしてアドビにはFigmaと同じようにコラボレーションを可能にするツールとして「Adobe XD」があることから、Figmaとのすみわけに関する動向も注目されています。Adobe XDのアップデートがXD50(2022年4月11日更新)で止まっていることからさまざまな憶測が飛び交っています。こちらも気になりますね。
Figmaの特徴を簡単におさらい
Figmaは2016年にリリースされた、ウェブサイトやアプリのデザインをチームで設計するためのUIデザインツールです。
Adobe XDとのデザイン機能の違いは割愛しますが、ウェブブラウザ上で稼働するため専用アプリをインストールする必要がない点が大きな特徴。オンラインベースのデザイン・コミュニケーションツールとして急成長しました。
ブラウザベースで素早く、かつ同時に共同作業をすることができるため、デザイナーではなくてもデザインの思考に入りやすくなる点が支持されている理由のひとつでしょう。