制作会社と事業会社の良いとこどり リクルートグループのニジボックスで描けるUIデザイナーのキャリア

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2023/03/24 11:00

リクルートグループならではの文化も踏襲 転職せずに多様なプロダクトに携わることも

――デザインをするうえで、おふたりが心がけていることはありますか?

上田 チームとしては「デザイナーだからここまでしかやらない」という枠は決めないようにしようと話しています。たとえば「デザイナーだからワイヤーフレームは書きません」と線を引いてしまったら、今後デザイナーを頼ってもらえる機会は減るでしょう。もちろん役割分担が必要な場面もありますが、手掛けているプロダクトを良くするためにUIデザイナーとしてどこまでできるのか、を考える視野の広さは重要だと思っています。

また悩みやつまずきがあったときに、答えが出るかどうかはわからないけれど、まずは人と対話してぶつけてみる「壁打ち」文化がリクルートにはあります。フィードバックを得ながらより良いものを目指していくのが、ものづくりでありデザイン。そのため先輩への相談ごとだけでなく、先輩が後輩へアドバイスを求める際にも壁打ちを行うケースがたくさんあります。

光門 私のグループでも、経験年数とわずどんな立場のデザイナーであっても、制作物を提出する際には必ず相互レビューを行うようにしていますね。

――そんなニジボックスのUIデザイナーとして働く醍醐味や、描くことのできるキャリアパスを教えてください。

上田 リクルートには多くのユーザーを抱えるサービスも多いため、デザインによって「予約が増えた」「検索行動が改善された」などが数字で表れやすい。目に見える成果がでたときはとてもやりがいを感じますし、自信にもつながっています。

また、リクルートでは物事の意図や背景などを説明したり、ディスカッションすることで理解を深め、納得して仕事を進める文化がありますが、それはニジボックスでも同じ。なにかを提案する場面でも、デザインの目的などがしっかり言語化できているものが採用されます。そのためまずは説明ができるかを自分で確認するのですが、それができないときは、自身で納得できていないケースがほとんど。そういったときこそ「どうしてこのデザインでなければいけないのか」を自問したり、何度も脳内プレゼンを行うことで、そもそも悩み自体を抱えることが減りました。そんな環境で日々仕事をすることで、どこへいっても通用する説明力が身についたような気がします。

光門 デザイナーが100名近くいるからこそ、デザイナー同士で支え合いながら切磋琢磨できる環境が大きな魅力だと感じています。また、興味のあった採用業務に関わらせてもらうことができたり、企画面から携わらせてもらったりと、「やりたい」と手を挙げたときにしっかり背中を押してくれる。挑戦しやすい風土が会社として醸成されている点も、働いていて良かったと感じる部分です。

株式会社ニジボックス クリエイティブ室 プロダクト推進部 HRデザイン2グループ マネージャー 光門映恵さん
株式会社ニジボックス クリエイティブ室 プロダクト推進部 HRデザイン2グループ マネージャー 光門映恵さん

上田 そんな会社だからこそ、さまざまなキャリアを歩むことが可能です。UIデザイナーから映像クリエイターとして異動したメンバーもいれば、私たちのようにマネジメント職として組織づくりに深く関わる道もある。またプレーヤーとしてのスキルを磨き、アクセシビリティやサービスデザイナーとしてスペシャリストになっていく人もいます。

私はこれまで、「SUUMO」「リクナビNEXT」「ホットペッパービューティー」「Airウェイト」の4つのプロダクトに携わってきました。SUUMOとリクナビNEXTではPCとスマートフォンのサイト更新・運用を担当していましたが、ホットペッパービューティーではiOS/Androidアプリのデザインに従事しました。このように、ニジボックス1社のなかで、規模もユーザーもさまざまなプロダクトに携わる機会があることは、プレーヤーとしての成長につながりやすいのではないでしょうか。