こんにちは!株式会社D2C Rでクリエイティブプランナーをしている辻藍里です。
今回は、若年層女性がターゲットのケースに焦点を当て、運用型広告で成果を伸ばすための考えかた「クリエイティブでターゲティングする」についてお伝えします。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
「クリエイティブでターゲティングする」とは
早速ですが、あまり聞き慣れない「クリエイティブでターゲティングする」とはどういうことなのか、実際のクリエイティブを交えながら説明していきます。
まずは次のふたつのクリエイティブをご覧ください。どちらも女性向け商材・女性向けサービスのもので、「クリエイティブでターゲティングする」の考えかたが反映されたものです。
それぞれのクリエイティブで、考えかたが反映されているポイントは次のふたつです。
- 「20代」「あごニキビ」という単語を含んだコピー
- 濃いグレーと青みピンクを中心に、レースを施したデザイン
それぞれ獲得が見込めるユーザーの年代や特有の悩み、普段着用している洋服のデザインをクリエイティブに取り入れており、狙いたいターゲットユーザーの興味のみを集めることが可能です。
つまり「クリエイティブでターゲティングする」とは、媒体設定では不可能なサイコグラフィックな部分をクリエイティブでターゲティングすることを指します。
若年層女性の特徴をおさらい
次に、若年層女性の特性をふまえながら、クリエイティブでターゲティングする必要性やメリットについてお伝えします。
まず若年層女性の特徴は、大きくふたつあります。
ひとつは、デジタルネイティブ・SNSネイティブ世代であるという点です。総務省の情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によれば、10代~20代が平日・休日ともにもっとも多いネットの利用用途は「動画投稿・共有サービスを見る」、2番めが「ソーシャルメディアを見る・書く」となっています。このことからも、運用型広告を目にする機会が多いことがわかります。
また、SNSを通じて新しいブランドや商品に関する情報を得ており、ビジュアルデザインを重要視するInstagramがもっとも多く活用されている媒体です。
ふたつめのポイントは、デジタルネイティブならではの“多様性と自分らしさ”を大切にしている点です。デジタルネイティブな若年層は、多くの情報の中で生活することが当たり前になっており、多様な価値観や文化に触れたり、多様性を受け入れることに抵抗を感じない傾向にあります。
その反面、多様性を認めるとともに自分らしさを重視する傾向が強く、「自分も人と違ってよい」という価値観をもっていることが多いようです。個性や自分らしさを重視しているため、パーソナルカラー、骨格タイプ診断など、自分の個性を活かすサービスが若年層女性から人気となっています。
つまりこれらの特徴をまとめると
- デジタル/SNSネイティブのため運用型広告に慣れている
- 個の尊重を重要視している
と言えるのではないでしょうか。
そのため広告に関心を持ってもらうためにはビジュアルコミュニケーションがポイントとなるのです。
「クリエイティブでターゲティングする」という考えかたを活かし、見てもらいたいユーザーを表現し、かつパーソナライズされたクリエイティブ制作を行うことで、自分ごと化の促進や広告成果へつなげられると考えています。