こんにちは!GMOペパボ EC事業部でコミュニケーションデザイン領域のデザインリードをしている小川咲です。
コンテンツ制作の難しさは業界共通の課題で、GMOペパボも例外ではありません。これまで、一貫したクオリティやスタイルが求められるコンテンツの制作には課題を感じていました。
カラーミーショップのデザインチームでは、独自に開発した「コンテンツストラテジーモデル(※)」を活用することで、コンテンツの質と量の向上だけでなく、チームの協力体制の強化や意思決定プロセスの改善においても成果につなげることができました。
この記事では、私たちが導入したコンテンツストラテジーモデルの仕組みと、それによってもたらされた具体的な成果について紹介します。
※:「コンテンツストラテジー」という言葉は通常「内容の戦略」を意味しますが、GMOペパボでは独自モデルの名称として使用しています。
コンテンツストラテジーモデルとは
コンテンツストラテジーモデルはコンテンツ制作の補助線
ここで示すコンテンツストラテジーモデルとは、GMOペパボが独自に開発したコンテンツ制作のための参照モデルです。このモデルは、ターゲットにとって魅力的で効果的なコンテンツを制作するための補助線の役割を担っています。
コンテンツ制作では、「何を言うか(What)」と「どのように言うか(How)」に分けて考えるのが一般的ですが、コンテンツストラテジーモデルでは、「What」の部分に焦点を当てています。
「誰がどのような状況でコンテンツを見るか」によって意味が決まる
魅力的で効果的なコンテンツを作る際、多くの人は「わかりやすいコンテンツを作ろう」と考えますが、「誰にとって?」「どんな状況で?」という重要な視点は見落とされがちです。実際には、これらの要素を考慮して初めて、コンテンツの「意味」が確定し、真の「わかりやすさ」は生まれます。
上の図は、コンテンツが単独では意味や価値を持たないことを示しています。つまり、誰が(ユーザー)、どのような状況で(コンテキスト)そのコンテンツを見るかによって、その意味は決定されるのです。