【番外編】TikTokアカウント運用がマンネリ化してきたときに「コラボ」が有用なワケ

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コラボ先を選ぶ3つの基準とは

 コラボをするクリエイターを選ぶときは、下記を参考にすると良いでしょう。

ターゲット層の一致

自社のターゲットとクリエイターのフォロワー層が一致していることが重要です。

コンテンツの相性

クリエイターの制作するコンテンツが自社のブランドイメージや商品と合致しているかを確認しましょう。

エンゲージメント率

フォロワー数だけでなく、いいねやコメントなどのエンゲージメントが高いクリエイターを選ぶことで、効果的なコラボが期待できます。

 たとえば、「女子中高生に人気のクリエイター」とコラボしたとしても、自社の商品が「30代40代以上の男性を対象としたエイジングケア化粧品」では意味がないですよね。そこまで極端な失敗例はあまりないかもしれませんが、フォロワー数や再生数だけを見てしまい成果が出ないケースは少なくないので、クリエイターのキャスティング経験がない場合はとくに慎重に選びましょう。

 逆に「意外性のあるコラボが話題になる」「化粧品だけどファミリー系クリエイターにコラボしてもらうことで主婦層に届きやすくなる」というように、必ずしもその商材と相性が良いクリエイターが、いつもその商材を紹介しているとは限らない点が難しいところです。

投稿のタイミングはいつが良い?

 結論から言えば、コラボ動画で成果を最大化する投稿のタイミングは、双方のアカウントで同時に行うことです。

 同時投稿により、相乗効果で視聴者の関心を引きやすくなり、拡散力が高まります。また、視聴者が両方のアカウントを行き来しやすくなり、フォロワー獲得にもつながります。さらにさまざまなアカウントに同時にリーチしやすくなり、点ではなく面としてユーザーに訴求することができるのもメリットです。

コラボでは「それぞれのバリューを活かした動画」に

 コラボ動画制作時には、双方の強みや特徴を最大限に活かすことが重要です。たとえば、片方がユーモアを得意とするならその要素を取り入れ、もう一方が専門知識を持っているならそれを活かした内容にするなど、お互いの価値を融合させたコンテンツを作成しましょう。

 クリエイターとのコラボは、ブランドの新たな可能性を広げるチャンスです。適切な相手を選び戦略的にコラボを進めることで、TikTok運用の成果をさらに高めることができます。

 そして意外と盲点なのは「地域性」や「局地性」です。ぐんまちゃんのアカウントで行った群馬県出身のクリエイターとのコラボ動画は、地域のファンから熱いメッセージが多く集まるなど、動画の盛り上がりに一役買っています。「ぐんまちゃん(@gunmachan_official)」公式アカウントでは、GENICの小池竜暉さんとコラボしました。

@gunmachan_official 小池竜暉さんとコラボしたよ〜🐴 @genic_official #ぐんまちゃん #小池竜暉 さん #絶対アイドル辞めないで #踊ってみた #こんにゃくパーク #群馬 #きみは次に群馬を好きになる ♬ オリジナル楽曲 - ぐんまちゃん

 また一般的な認知はそれほど高くないものの、一部の界隈に絶大な人気を誇るクリエイターを起用することで、そのクリエイターの熱狂的なファンが動画を盛り上げてくれて、費用対効果を上げることも可能でしょう。

おわりに

 いかがでしたでしょうか。アカウント運用を自社だけで内製化するのは根気とノウハウがいることです。

 最初は内製化できていたが、コンテンツがマンネリ化してなかなかフォロワーが増えなくなってきた、ということもあるかと思います。そんなときにクリエイターとのコラボを行うことが、マンネリの打破につながるケースも多いのです。

 なお、コラボというと無償のイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、今はクリエイタータイアップという形で有償のコラボを行うのが一般的です。もし不安な場合には、専門のキャスティング会社へ依頼することをオススメします。