パナソニックら3社、新規素材活用によるコロナ禍の新たな空間提案の取り組みを開始 「成長する展示」も

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2021/10/16 05:00

 パナソニックは、コロナ禍におけるワークスペースの新たな空間提案を大日本印刷(以下、DNP)と小松マテーレと共同で取り組むことを発表した。

 コロナ禍では、遠隔・リモート、衛生・非接触などのニーズが高まり、対面でのコミュニケーションの在り方は変化した。リアルとバーチャルの両方の強みを生かした新しい働き方や生活様式の構築が求められているなか、パナソニックは、リアルな場を活用した「対面でのコミュニケーション」のための新しい空間設計をDNPと小松マテーレと共同で検討し、「気配のつくりかた」をテーマに、新たなコミュニケーション空間を作り出す手法を考案した。

3社が共同で提案する「気配を視覚でぼやかし、落ち着く空間」
3社が共同で提案する「気配を視覚でぼやかし、落ち着く空間」

 具体的には、DNPが生活空間事業で培ったインテリア製品などの技術・ノウハウを生かした最適なパターンデザインを実施、小松マテーレは染色ノウハウを基盤に多彩な領域で事業を展開してきた「機能性ファブリック」の高次後加工技術(ファブリックへの機能付与は生地を染めた後に行うため後加工〈あとかこう〉と呼ばれる。高次後加工技術は特殊な後加工の技術)を掛け合わせた素材を提供、パナソニックはウエルビーイング空間づくりで培ったノウハウを元にこれらのコーディネートを行い、人と施設の気配の調節をする。

 今後は、3社の協業で、新たなコミュニケーション作りに貢献する、あらゆる施設で活かせる空間ソリューションに取り組んでいく。

 また、同プロジェクトの一環として、3社は2021年9月22日(水)から、DNPのコミュニケーションスペース「DNPプラザ」(東京都新宿区)で開催中の企画展「気配のつくりかた」において、リアルな場における「対面コミュニケーション」の新しいカタチについて来場者とともに考えていく。同企画展は「成長する展示」であり、2022年1月15日(土)までは“試作展示”として来場者からの意見やアイデアを募集し、それらの反応を反映させたプロダクトを追加し、展示内容を充実させていくとのこと。その後、2022年1月24日(月)~3月23日(水)を“本展示”と位置づけ、さらにグレードアップさせた空間展示を行っていくという。

展示会場の様子
展示会場の様子
スタンディング・ファブリック「KONBU(R)-N」
スタンディング・ファブリック「KONBU(R)-N」

「気配のつくりかた」展 概要

 同展示では、新しい働き方や生活様式のなかで、「働く場」という切り口で、より良い対面でのコミュニケーションの在り方を来場者とともに考えていく。たとえば、その場にいる人の気配を察することで、空間の構成要素を調節して変化をもたらすなど、新たなコミュニケーションのカタチにつながるリアルな空間の実現などを図っていく考え。