クリエイターの横断組織を編成 オリジナルビールも「出会いのひとつ」
――まず、Hanakoさんのご担当業務について教えてください。
私はブランドコミュニケーション部で、社内のブランディングのクリエイティブを担当しています。コーポレートブランディングや、イベントの企画、ノベルティ、オフィスのデザインなど、ブランディングに関するすべてに携わっています。
並行して、社内のクリエイター横断組織「Juice」の企画室長をつとめています。Sansanには、それぞれの事業部にクリエイターが配属されており、日々の業務範囲内だけでは部門をまたいで交流をする機会は少ないのが現状でした。ですが、クリエイター同士で知見を共有することでプロジェクトがスピーディーに動くケースもあると考え、部門横断的なクリエイティブの組織を作ることにしました。
Sansanのデザイナーは、ブランディングやマーケティングなど、それぞれ違った領域のプロが集まっているので、目指している方向は一緒でも、考えかたや方法が違うこともあります。そのため、一緒にモノづくりをするとさまざまな視点に触れることができ、それが刺激になるんですよね。
週に3時間を目安に業務時間内で活動をするのですが、クリエイターの視点から、ブランディングや社員のエンゲージメントにつながるプロジェクトの起案、プロトタイプ制作などを行っています。そこで良いものは、どんどん正式に取り入れていくんです。
Sansanのノベルティのひとつに、オリジナルのビールがあるのですが、これもクリエイター発案で作られました。「2種類の酵母をかけ合わせたら、これもひとつの『出会い』だよね」という感じで(笑)、わざわざ八王子のブルワリーまで行ったんですよ。ラベルのデザインだけでなく、中身もオリジナルで考えたレシピなんです。
こういった取り組みは通常の業務からはなかなか生まれにくい。違ったマインドのクリエイターがコラボレーションすることでアイディアが活性化していくのは、とてもおもしろいです。