徹底した「仮説とレポーティング」も成功のカギ
こうした施策の結果、2023年1月時点では3万人だったピザハットのTikTokフォロワー数は、2024年3月時点で11万人にまで増加している。
ここまでピザハットのTikTok運用が成功した理由として井上氏は、先述の3つの軸を徹底したことのほかに、「仮説とレポーティング」の重要性も挙げた。
「常に仮説を持ってコンテンツを出し、レポーティングすることに非常にこだわってきました。ピザハットさんがTikTokを運用するメインの目的が『若年層の獲得』であったため、それにつながらない企画はどんなにおもしろそうであっても一切やらない。その線引きを徹底的に守るようにしていました」
TikTokのトレンドやアルゴリズムは移り変わるため、重要となるのは、レポーティングをもとにすばやく次の企画に反映させること。そこでLeading Communicationは、ピザハットのすべての動画の結果を一覧で可視化し、視聴完了率などの重要なKPIを細かくチェック。なぜこの投稿は数字が伸びたのか、伸びなかったのかなどの仮説を立て振り返りを行うことで、すぐにTikTokのアルゴリズムの変化にも気づくことができたという。そして、その学びを翌週の動画にすぐに反映させたことが効果にもつながった。
また、もうひとつ成功の要因を挙げるなら、TikTokに組み込まれているさまざまなメニューを上手く活用していたことだろう。新メニュー発売時には広告を回したり、スポットでタレントを起用したりと、単純にアカウントの運用をするだけではなく、TikTokのメニューを複合的に活用することで飽きさせないコンテンツづくりを実現していたのだ。
今後のTikTok運用について井上氏は、「リーチを獲得するだけでなく、フォロワーからファンへ、そしてファンからコミュニティへと展開していき、コミュニティづくりへとシフトしていきたい」と展望を語る。
Leading Communicationはユーザーのコミュニティ形成や熱狂的なファンづくりも得意としている。TikTokに出演する社員と直接店舗で会える企画やライブ配信など、「リアルとデジタルを行き来する」施策も検討中だ。
TikTokの活用には興味があるもののまだ手を付けられていない。運用を始めてみたものの思うような成果が出せていない。そんな人は、本事例を参考にしてみてはいかがだろうか。
TikTokアカウントを開設したい、現状の課題感がある方にオススメ!
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