著者情報
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細谷元(Livit)http://livit.media/
ドローンやVRなどの新しいテクノロジーが経済・社会にどのような変化をもたらすのかというテーマで実践を通じて執筆活動を行う。ドローンに関しては、ドバイで開催された「ドローンレース世界大会」に選手兼記者として参加。VRは、YouTubeでのコンテンツ制作活動などを通じて、その可能性を模索中。YouTubeのVR動画は単体最高で270万回、チャンネル総再生回数500万回突破。
執筆記事
2024/05/01
AIスタートアップにアマゾン史上最大の40億ドルを出資 同社がAnthropicにかけるワケ
アマゾンは、AIスタートアップ「Anthropic」へ、同社史上最大の投資となる40億ドルの出資を完了したと発表しました。最近Anthropicは、強力な大規模言語モデル「Claude 3」ファミリーをリリースし、ライバルのOpenAIを上回る性能を示しています。アマゾンにとってAnthropicへの投資は、AWSにおける生成AIプラットフォーム「Amazon Bedrock」の魅力をさらに高めるものになり、競争上の優位性を強化することにつながります。BedrockではAnthropicに加え...
2022/12/28
InstagramがNFT販売機能をテスト導入 大幅な拡大を見込むNFT市場を見据えた動きとは
1万人以上のレイオフに踏み切ったMetaですが、Web3やメタバースの取り組みは着々と進められているようです。そんななか直近の取り組みとして注目されているのは、InstagramにおけるNFT機能の導入。11月3日付の報道によると、Instagramは同アプリ内でオリジナルNFTを生成・販売できる機能を導入し、一部のデジタルクリエイターが現在利用できるようになったと言います。まずは、Polygon blockchainを活用し画像NFT機能をテストする一方、動画NFTにも対応予定で、Solan...
2022/12/16
イギリス当局がMetaにGIPHY売却を命令 競争法違反の懸念と高まる対テック大手規制の現状
アメリカ国内だけでなく欧州やイギリスでもテック大手の影響力を懸念した規制強化の動きが本格化している。直近では、2022年10月18日にイギリスの競争規制当局「Competition and Markets Authority(CMA)」がMetaに対し、ソーシャルメディアとデジタル広告市場における競争が著しく阻害されるとしてGIPHYの売却を命じたところ。CMAは、Metaだけでなく、MicrosoftやAmazonなどいわゆるビッグテック(テック大手)と呼ばれる企業に対する姿勢を厳格化してお...
2022/12/13
米メディアが連日報道するTwitter大規模レイオフとWARN法の関係
アメリカではイーロン・マスク氏とTwitter関連の動向を報じるニュースが連日ヘッドラインを賑わせている。Twitter社員の半数、約3,700人がレイオフされたというニュースも記憶に新しい。この大規模なレイオフに関しては、Twitterが米国の州・連邦法に違反した疑惑が取り沙汰され、集団訴訟につながる可能性があるとも報じられており、今後さらに注目度が高まる公算が大きい。焦点となっているのは、Twitterが企業によるレイオフ規定を定めた「Worker Adjustment Retrainin...
2022/12/07
クラウドゲーム市場への本格参入を公言したNetflixは、どのように存在感を示すのか
Googleがクラウドゲームサービス「Stadia」の閉鎖を発表した一方、クラウドゲーム市場への新規参入を本格化させるテック企業も存在します。その中で注目されるのが、Netflixの動向です。同社は昨年2021年にゲームサービス(ダウンロード版)を開始。ダウンロードできるゲーム数は35本と限られているものの、人気ドラマシリーズをテーマとした独自ゲームを提供しており、ダウンロード数は着実に伸びています。ダウンロード版だけでなく、クラウドゲーム参入の可能性が噂されていましたが、最近行われたメディア...
2022/11/28
Googleがクラウドゲームサービス「Stadia」を閉鎖 その背景にあった落とし穴を探る
Googleはコスト削減の一環で、2019年にローンチしたゲームサービス「Stadia」を閉鎖することを明らかにしました。同サービスは、クラウドベースのゲームストリーミングサービスで、ソニーのPlayStation Plus、AmazonのLuna、マイクロソフトのXbox Cloud Gamingなどに並ぶことを期待し運営されてきましたが、ユーザー数の獲得が思ったようにいかなかったことが閉鎖の理由のようです。Stadiaのサーバーは来年2023年1月18日にシャットダウンされるとのこと。この...
2022/11/18
急速に拡大を続けるゲーム市場のゆくえ ソニーなどアジアプレイヤーの動きからみる今後の動向
リセッションの懸念がある中でも成長が続くとみられているゲーム市場。GAFAM含め多くの大手企業が投資を拡大しており、アジア圏ではソニーに加え、TencentやNetEaseによる攻勢も強まっています。とくに注目されているのが、新たなビジネスモデルやフォーマットを目指す動きが活発化している点。コンソール(ゲーム機)分野で強い存在感を示すソニーがモバイルゲーム領域での市場拡大を目論んでいたり、MicrosoftやAmazonも多額の資金を投じていたりと、ゲーム産業では統廃合が加速していると言われて...
2022/11/09
Shortsの収益化でクリエイター囲い込みを狙うYouTube 短編動画をめぐる競争のゆくえ
ソーシャルメディア市場では、TikTokの影響により、短編動画機能を拡充する動きが広がっている。代表的なのはInstagramのReelだが、YouTubeもShortsの機能とコンテンツの強化に注力している。また最新の報道によると、TwitterもTikTokのような短編動画機能を拡充する方向で動いていると言われており、短編動画をめぐる競争は激化の一途となっている。対TikTokでは、InstagramのReelが有望株として注目されてきた。一方YouTubeが2023年にもShortsの収...
2022/11/04
オンラインゲーム『Roblox』、メタバース化への道 その取り組みから見える今後の戦略とは
Meta社(旧Facebook)が多大な資金を投じ構築しようとしているメタバースの世界。これに先がけいくつかの人気オンラインゲームがメタバースワールドに化けると見る議論が海外メディアで散見されている。候補としてよく挙がるのは、『Fortnite』、『Roblox』、『Minecraft』などだ。実際、これらのゲームを開発する企業はメタバースを意識した取り組みを進めており、ゲームの世界をベースとするメタバースが主流となる可能性は大いにある。今回は、最近とくにメタバース関連の動きが活発化しているR...
2022/10/28
ゲーム市場のシェア獲得を目指す、Netflixのゲーム戦略と最新動向
動画配信サービスとして知られるNetflixだが、有料会員数の減少や動画配信市場の競争激化に直面し、成長機会を求め新たな取り組みを本格化させつつある。その取り組みとはゲーム事業だ。Netflixは2021年11月、有料会員向けのゲームダウンロードサービスを開始。人気テレビシリーズ『Stranger Things』をもとにした『Stranger Things:1984』などのモバイルゲームがダウンロードできるようになった。ゲームサービス開始から現在までは様子を見ている段階だったようだが、その裏側...
2022/10/19
どのようにAmazonの牙城を崩すのか Spotifyのオーディオブック市場におけるシェア獲得の取り組みとは
Eコマースやクラウドなど、Amazonがトップシェアを有する市場はいくつか存在します。たとえばアメリカのEコマース市場は、Amazonのシェアが38%ともっとも高く、2位に続くウォルマートの6.3%と比べると大きな開きがあります。またオーディックブック市場もAmazonの占有率がトップで、40%以上だと言われています。そんなAmazonの牙城とも言えるオーディックブック市場に、Spotifyが挑戦する模様。Spotifyはアメリカで30万タイトル以上のオーディックブック配信を開始しするなど、さ...
2022/10/11
なぜAmazonはオリジナルコンテンツに投資するのか 『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』最新作から探る
さまざまな領域に事業を拡大するAmazonですが、エンタメ/コンテンツ事業も例外ではありません。一部報道では、Amazonの2021年通年の動画・音楽領域での投資額は130億ドルで、前年から20億ドル増加したと言われています。直近でエンタメ領域において話題となったのは、『ロード・オブ・ザ・リング』のオリジナルシリーズ制作で7億ドル以上を投資したこと。この件でAmazonは、権利のみで2億5,000万ドルを支払ったと推測されています。この『ロード・オブ・ザ・リング』のオリジナルシリーズはこれまで...