著者情報
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ITライター・エディター。モバイル業界を中心に取材し、IoTやロボットなどを含め、多岐にわたるテーマの記事を雑誌やWebメディアで執筆。雑誌・ムックの編集にも携わる。
執筆記事
2023/03/24
制作会社と事業会社の良いとこどり リクルートグループのニジボックスで描けるUIデザイナーのキャリア
「SUUMO(スーモ)」「ホットペッパービューティー」「じゃらん」など、誰もが耳にしたことのあるウェブサービスを多数開発・提供しているリクルートには、UI UXデザインプロセスから開発・運用・改善まで、ワンストップでサービスを提供するグループ会社がある。2010年にリクルートより分社化した「ニジボックス」だ。約100人のデザイナーが所属している点では、一般的な“制作会社“のイメージと合致するが、ニジボックスに所属するデザイナーの大半が関わっているのは、リクルート関連サービス。つまり、事業会社に...
2023/03/10
常設のスタジオでミニマムに開始 MIXIのクリエイターたちが取り組む、バーチャルプロダクションのリアル
リアルタイム映像制作にバーチャルな映像を背景として組み合わせる手法「バーチャルプロダクション」は、映画制作や映像配信など幅広い用途で注目されており、市場の成長も高く期待されている。従来は、ディスプレイパネルをスタジオの背景や床面に敷き詰め、専門のスタジオとして構えているイメージも強い。一方MIXIは、配信用の社内スタジオを完備しているが、使用しているのはグリーンバックとゲームエンジン。つまり、通常の映像配信スタジオをバーチャルプロダクション用に活用しているのだ。今回は、同社の動画クリエイティブ...
2023/01/31
サンプル製作における課題解決の突破口に ミズノのシューズデザイナーが牽引する3D活用の裏側
昨今、さまざまな3D関連ツールが普及し、企業による活用事例も増えてきた。そのひとつがスポーツ用品・アパレルブランドだろう。今回話を聞いたのは、スポーツブランド「ミズノ」で3Dツールを活用したバーチャルサンプルの制作を行う中村敬さん。シューズデザイナー一筋17年の人物だが、それまでに3Dのツールに触れた経験は皆無だったと言う。そんな中村さんを中心に、同社はどのように3D関連ツールを活用しているのだろう。その背景や取り組みについて詳しく聞きながら、企業における3D活用のヒントを探っていきたい。
2023/01/18
転換期を迎える日本でクリエイターに必要な“力”とは クリエイターエコノミーのトレンドと2023年動向を聞く
クリエイターが自らの表現によって収入を得られる経済圏を指す「クリエイターエコノミー」。2022年秋に行われた調査によれば、日本国内のクリエイターエコノミーの市場規模は1兆3,574億円にのぼると算出されている。また、同調査では2034年に市場規模は10兆円を上回るとの予測があるように、今後の伸びに対する期待も高い。では実際に、2022年にクリエイターエコノミー界隈ではどのようなトレンドがあったのか、また2023年に向けてどのような変化があるのだろうか。その流れをふまえてクリエイターに求められる...
2022/11/14
変わりつつある“距離”の感覚 Faniconの歴史から見える、これからのファンとクリエイターの関係
なりたい仕事ランキングの上位に「YouTuber」が名を連ねるようになってから久しい。さらに、ここ数年でファンコミュニティを意識したサービスの注目度も上がっており、規模の大小を問わず、オンライン上での創作・発信やその支援はより身近なものとなってきた。そんななか、ファンコミュニティアプリサービス「Fanicon」を2017年から提供するなど、クリエイターやアーティストとファンの関係構築に携わってきたTHECOOが、2021年に常設スタジオ「BLACKBOX³(ブラックボックス)」を、翌年9月には...
2022/11/11
注目のアップデートや新機能をおさらい 「Adobe MAX 2022 Japan」のキーノートを振り返る
アドビは2022年10月19日~20日にかけて開催した「Adobe MAX 2022」とあわせ、日本では10月19日に東京タワーフットタウン内にある「RED゜TOKYO TOWER」にて「Adobe MAX Japan 2022」を行った。本イベントはオンライン配信が主軸に据えられており、会場の規模はおさえた形での実施となったが、3年ぶりにリアルな会場での交流機会が設けられたことはトピックのひとつだ。本記事では、日本向けに配信されたキーノートの内容を振り返る。
2022/06/20
SNSに「わかってるじゃん」の声 Wacom Cintiq Pro 16で見直されたものづくりの姿勢と開発の裏側とは
イラストの制作はもちろん、さまざまなクリエイティブソフトを扱ううえで欠かせない液晶ペンタブレット。市場に多くの製品があるなか取りあげたいのは、2021年11月に発売されたワコムの「Wacom Cintiq Pro 16」だ。プロからハイアマチュアをターゲットにした同製品では、ユーザーからのフィードバックを反映した製品開発が実践されており、開発体制そのものが見直されたという裏側のストーリーも興味深い。今回は、プロダクトマーケティングマネージャーの立場で、同製品の開発に携わった同社の小幡幸結さんに...
2022/05/11
美術館の新たなビジネスモデル確立を目指して NFT鳴門美術館の代表理事に聞く、NFTアートの可能性とは
2022年3月1日、徳島県鳴門市にNFTアートを展示する美術館「NFT鳴門美術館」が、一般公開を開始。オープン日には「竜とそばかすの姫」×「アンリアレイジ」コラボ衣装&デジタルデータ(NFT)や、ヒロ・ヤマガタ氏制作の原画コレクション&車などが展示されたことでも話題を集めた。同館の特徴は、デジタルアート作品を展示するだけでなく、NFTの発行や販売などにも取り組むこと。つまり、“美術館”として既存の収益構造からの転換を目指しているとも言えるだろう。今回は代表理事である山口大世氏にインタビューを実...
2022/04/18
ユーザーの知識や経験にあわせた機能を用意 クラウドベースのウェブ制作プラットフォーム「Wix」とは
ソースコードを書くことなく、またはできる限り記述しない形でウェブサイトやアプリケーションを開発することができる「ノーコード」、「ローコード」のサービスが注目を集めている。なかでも2006年にイスラエルで設立以降、ユーザーのウェブサイト制作を一貫してサポートしてきたのが「Wix.com(以下、Wix)」だ。現在のユーザー数は、グローバルで2億2,000万人、日本国内では300万人にのぼる。今回は、マイクロソフトやEvernoteでの勤務を経て、2019年1月にWix.comの日本法人代表に就任し...
2022/03/22
なぜメタバースではUXがとくに大切なのか――ambrの西村さんが考える変化とその未来
2021年末ごろから「メタバース」というキーワードとともに、VRの注目度も急上昇した。「バーチャルSNS」や「VR SNS」とも呼ばれるサービスが一般化していくなかで、クリエイターは3Dの世界とどのように向き合っていけば良いのか、その方法を模索している人も多いかもしれない。今回は、法人向けメタバース構築プロダクト「xambr(クロスアンバー)」によって「TOKYO GAME SHOW VR 2021」や「マジック:ザ・ギャザリング バーチャル・アート展」を手掛けたambrのCEO・西村拓也さん...
2021/12/03
メタバースで何が変わるのか その正体と本質をThirdverseの國光さんに聞く
2021年10月末にFacebookが社名を「Meta(メタ)」へと変更することが大きな話題となり、一気にトレンドワードとなった「メタバース」。だがその実態はというと、さまざまな解釈がなされていることもあり、いまだイメージがしづらい人もいるのではないだろうか。そもそもメタバースとはなにか。何がその本質で、これからどのような変化がもたらされるのか――。2015年からVRに携わり、現在はThirdverseのCEOとして「VR×メタバース」の実現を目指している國光宏尚さんに、それらの疑問をぶつけて...
2021/11/25
AIを活用し作業時短を実現!? Adobe MAX 2021の「MAX Sneaks」で紹介された開発中の先進技術
アドビは2021年10月にオンラインクリエイティブイベント「Adobe MAX 2021」を開催。今年も現在開発中である有力な先進技術が紹介される「MAX Sneaks (マックス スニークス)」が盛り上がった。これらの技術がどのバージョンで正式に製品へ搭載されるかはわからないものの、AIのパワーを活用し、さまざまなAdobe Creative Cloud関連プロダクトで作業時短を実現していくプレビューの様子が紹介された。本記事では、今年のSneaksで紹介された9つのプレビューについて振り返...